FXは初心者にとって勝つ事が難しい物です。
しかしFXは通貨を取引するというという馴染み深い投資対象を市場に投資を行うので、初心者の方でも比較的理解しやすいテーマでもあります。
証券投資や先物取引などは個別銘柄の分析など非常にやることが多いので、プロの機関投資家には中々情報量では叶わないという点もあったのですが、投資対象が限定される為替取引は初心者にとってもスムーズに投資を行いやすい対象ということで重宝されてきました。
しかし、とっつきやすいという性質はそのまま儲けやすいということを意味しません。
むしろ初めて投資を行う方にとって為替取引は非常に難しいという側面も持っています。
多くの方が陥るポイントですが、それはリスクコントロールという魔物です。
FXが初心者にとって難しい理由
基本的にFXが難しい理由はリスクコントロールやメンタル的な部分です。
株式投資をこれから始めようと言う方の多くは現物取引を行いますが、FXの場合にはその高いレバレッジを利用し手持ち資金の何倍もの取引を行うことが出来ます。
資金よりも数倍のレバレッジで取引を行うことは当然投資効率という点では大きなメリットなのですが、リスクコントロールを適切に行わなければあっという間に投資資金を全て失ってしまいます。
少ない自己資金で余裕の無い状態で始めてしまうと、目減りする口座残高に過敏に反応して正常な感情で判断を行えません。
よくある投資ビギナーの間違いですが、利益は早めに確保し、損失はダラダラと先延ばしにして、結局取り返しのつかないレベルまで傷口を広げてしまいます。
行動経済学の原則として多くの投資教科書に書かれていることですが、時代は変わってもこうした人間の本質的な行動は変わりません。
実際これから投資をスタートしようという多くの方がこれらの罠にハマり、損小利大という投資原則を破り、損失を最大限に、利益を最小にという負けるべくして負けるリスクコントロールを行っています。
これが為替取引になると自己資金の何倍ものレバレッジをコントロールする必要があるので、現物取引よりも複雑で対処しきれないものになるのです。
初心者の方にとってFXが難しいという点はこうした投資家の行動原理にありますので、感情を排し機械的なリスクコントロールが求められます。